
2012年01月19日
残波岬にて。
20歳そこそこの時に、
残波岬でビーチパーティをしていて、
まだ陽が高いうちに岬の見学に行く事になりました。
岬の上から見る海はとても蒼く、
水平線から湧き出る雲に、
同行した全員が見とれていました。
しかしキレイな景色とは言え、
ずっと見ていられる事も無く、
景色に飽きた友人は1人減り、2人減り、
崖の上についに自分だけが残りました。
僕は海からの風を受け続け、
水平線のさらにその先を飽きる事無くずっと眺めていました。
そしてふと、視線を下に落とすと
ナゼだか海がとても近くに見えたのです。
岸壁に当たり砕け散る波が、
手が届きそうな場所のように目に映りました。
その錯覚はどんどん強固なものとなり、
「海水を触ってみたい。水温はどれくらいなんだろう?」
くらいの軽い気持ちで、低い柵を越えるような気軽さで、
僕は崖から身を投げたのでした。

ここがその現場です。
この海を眼下に見据えながら、
僕は崖を落下しました。
しかしその崖から3~4mほど下の、
庇(ひさし)のような部分に偶然引っかかったのです。
強烈な足の痛みで正気に戻った僕は、震える足で崖をよじ上り、
一命を取り留めたのでした。

霊的なナニカを僕が感じる事はありません。
しかしあの時の不思議な「思い込み」は、
何年経っても説明が出来ないのです。
皆さん、高い所は本当にお気を付け下さい。
Posted by YASS ISLANDCLUB at 14:26│Comments(0)